博多港で貨物船が防波堤に衝突!
11月28日23時45分頃、福岡市博多区の博多港西防波堤に、パナマ船籍の貨物船「LADY ROSEMARY(総トン数:9576トン)が衝突しました。福岡海上保安部による情報では、防波堤に衝突した影響で貨物船から燃料油(Fuel oil)が流出しており、オイルフェンスを設置するなどして油が拡散しないように対応しているとの事。なお、乗組員22人(日本人2名、フィリピン人20人)にけがはないとの事。
貨物船はリーファーコンテナにバナナを積載し、神戸港に向けて福岡市東区の箱崎ふ頭を出港した直後に防波堤に衝突したとみられる。通常であれば西防波堤と東防波堤の間を航行して、博多港の中央航路を通って玄界灘に出る予定だった。
福岡海上保安部は、3つの原因を挙げているが、そのうちの「前方不注意」の要因の可能性は低いと思われる。なぜなら、貨物船は出港直後であり、通常であれば船長以下運航要員は出港配置に就いている。このとき、船橋には船長と三等航海士、操舵手が配置されることが多く、船長と三航士のどちらも前を見ていなかったとは考えにくい。
残る2つの原因として挙げられている「操舵機の故障」「通過する灯台の位置の誤認」が有力ではないだろうか。
今後の事故調査により原因が解明されることを願います。
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